うつ病の人のためのアニメ鑑賞

 うつ病になると、実写映画や実写ドラマを観るのもしんどくなる。しかし、アニメはけっこう観られる。
 実写は情報量が多く、現実との接点が多いため疲れやすいのだろう。一方、アニメは抽象化されて現実離れしているから気軽に楽しめる。
 中でももってこいなのは、緩やかで、笑えて、かわいい女の子が出てくる作品。能天気といえばそうだが、うつ病の人には能天気さが必要なのだ。
 自分はこういう作品を見尽くしてしまった感があるので、まとめてみる。

おすすめ作品

あいうら
 5分アニメだが、15分くらいを5分に凝縮しているかのような濃密な丁寧さ。くり返し観ても飽きない(特に太もも)。全体に漂う、淡い穏やかさが心地よい。

のんのんびより(1,2期)
 女の子たちのキャラづけが単純ではなく、複雑になっている。初見では語尾が「~のん」の女の子以外は区別がつかないが、何回か観るとちゃんとそれぞれに個性が割り振られていることがわかってくる。そのためか、登場人物は少ないのに話はなかなか充実している。脚本と演出がうまいのだと思う。

みなみけ(1,4期)
 会話劇で楽しませる。独特で微妙な間が面白い。映像には凝っていないが、この脱力した世界には、肩の力の入っていない映像が似合う。女キャラがメインなのに色気が少ないところがいい。安心して見られる。速水先輩がいいキャラ。
 毎期スタッフが違い、2,3期は出来がよろしくない。

おしえて! ギャル子ちゃん
 ギャルというアニメオタクの好みからほど遠い存在をあえて使うことで、目新しさが出ている。ギャルだけどいい子、とすることで愛着を持てるようにしている。女の子についてなどの豆知識が多くて興味深い。

苺ましまろ
 萌えアニメでも、小学生が出てくるものはあまりない。これは割と小学生っぽさが出てると思う。ボケ担当の女の子以外は、静かで淡々としている。原作も有名なんだし2期をやって欲しい。

●人生
 登場人物が少なくて映像も安っぽいのだが、なかなか笑える。中でも体育会系の女の子の いくみ が明るくてかわいい。こんな子が傍にいたらさぞ楽しい人生だろうなと思う。たまに優れた演出があり、頭の中でリピートさせてしまう。

帰宅部活動記録
 作画の質と声優の演技力は低いが、ギャグは面白い。登場人物が放送回数やエンディングの歌に言及するようなメタネタが多いのが特徴。他にもよそではあまり見ない演出があり、目新しい。アザラシがかわいい。

ガヴリールドロップアウト
 単純に笑える。天使と悪魔を逆転させているのが面白い。ただあまり印象に残らない。

ゆとりちゃん
 BIGLOBEの今はなき「アニメワン」で配信された作品。「ゆとり」という言葉はよろしくないが、ゆとりだけど愛される主人公、という形になっている。つめこみちゃんがかわいい。

あずまんが大王
 今さら~な感じだが、十数年ぶりくらいに見返してみたら意外にも細かい所まで覚えていた。初回の印象が強かったからだろう。やはり画期的な作品だったのだ。

条件に当てはまりそうだが、自分の好みに合わなかったもの

●日常・らき☆すたご注文はうさぎですか?ゆるゆりみなみけ(2,3期)・NEW GAME!ヤマノススメひだまりスケッチWORKING!!たまゆら干物妹!うまるちゃんけものフレンズけいおん!!

番外

ココロ図書館
 これはうつのときは観ない方がいい。あまりに清らかで心が動かされるため泣いてしまう。