駄目な議論 ~はてなサポート窓口編~

 前回の記事に書いたように、削除された増田からidへの言及を消して再投稿したところ、また削除された。

 消したのは以下の部分。ここを██に置き換えた。

トップコメが


 id:yyg8m この高校の校長が、女子生徒と不自然に手を繋いでるセクハラ写真が公式のFacebookやブログに大量に掲載されててヤバみ ★78


記事の主題である男子生徒ではなく、他の事柄である女子生徒の話題。

 この部分を消せば、id:yyg8m を特定するのは無理だ。ブコメの引用だけではなく「トップコメ」「他の事柄である女子生徒の話題」すら消しているのだから、元のブコメを推察する術もない。
 ところがはてなサポート窓口は、

本内容については該当箇所を伏せても言及対象を特定することが可能であり、また、先日削除申し立てを受け削除された記事と同様の内容の再投稿である

 として削除した。
 しかし、該当箇所を伏せてるのにどのようにして言及対象を特定できるのかは示していない。そこで、

どのように言及対象を特定することが可能なのか、ご説明ください。

 と尋ねたところ、

今回削除した投稿については本文に再投稿である旨が記載されており
一部の補足を除いて前回削除した投稿と同一の文章であるため、
id:yyg8m氏への言及であると判断可能であるとし、申立を受理いたしました。

 「該当箇所を伏せた」ことを無視しており、答えになっていない。
 これは例えるなら、本を出版してその中の一部がプライバシー侵害だと訴えられ、該当箇所を削除して再出版したらまた訴えられたのと同じだ。そんな実例があるなら教えてもらいたい。
 担当者が論点を理解していないようなので、

前回の投稿と同一ではありません。
id:yyg8m氏への言及部分を消しているのですから、言及にはなりません。
前回の投稿も削除されているため、読んだ人がid:yyg8m氏への言及だとは判断で
きません。
id:yyg8m氏への言及部分を消しているのですから「同様の投稿」ではありません。

 と論点を明確にしたところ、

再投稿された記事は削除された記事から氏名部分を伏せたのみであり同一内容の再投稿であることは明らかです。
一般的に「同様の内容」とは、投稿者が特定できる箇所に限定的に適用されるものではなく、記事全体を指しています。
従いまして、同様の内容とみなしました。また、以降の異議は承りかねます。ご了承ください。

 言及部分を消しているのになぜ言及とみなすのか、という論点から逃げ、「同様の内容だから削除した」と論点をそらした。
 しかしこれもおかしな話で、増田は再投稿を禁止されてはいないのだから、同様の内容なだけで削除はされない筈だ。idへの言及がなければ削除対象にならない筈である。
 ところがこの担当者は「同様の内容は削除すると言った。idへの言及が消えていても同様の内容といえる。だから削除した」と言い張っているわけだ。

 この担当者は当初「言及対象を特定することが可能」と言っていたにもかかわらず、結局、特定する方法は答えないまま逃げおおせた。

 察するに、この担当者は論理力が低く、前回とほぼ同じ内容だからアウト、と何も考えずに削除したのだろう。その後の指摘で、id:yyg8mを特定するのは無理だと気づいたが、削除した手前、今さら後に戻れず強情を張ったのだろう。一介のサラリーマンの論理力なんてこんなものだ。


 予想される反論として「前回の投稿で誰のことか周知されているので、該当部分を消しても誰のことかわかる」というものがあり、予想通りの反応があるわけだが、これは以下の点で誤りだ。

・「本を出版してその中の一部がプライバシー侵害だと訴えられ、該当箇所を削除して再出版したらまた訴えられたのと同じ」に反論していない

・前回の投稿は消えているため、前回の投稿と比較して消えた部分を見出すことはできない(本文にも書いてある)。できるとしたらそれは読んだ人の記憶の中に残っているものであり、再投稿で改めて周知されたものではない。

 この主張は例えるなら、「トゥギャッターでまとめられた自分のツイートを削除しても、まだツイートの内容がわかる」と言っているのと同じだ。
 こう考えればおかしいことはすぐにわかるのだが、論理力の低い人はすぐ揚げ足を取る結論に飛びついて自己満足に浸る。だから非表示にしていたわけだが。